2012年6月30日土曜日

現代にふさわしい戒名は?戒名を深く考えすぎない。

伝統的な戒名は、重々しいし、荘厳さを感じさせるものです。戒名の持つ意味を考えれば、当然のことといえます。しかし、重々しさ・荘厳さが戒名を縁遠いものにしている遠因ともいえます。
戒名は仏教と言う宗教の意味合いが強すぎるのが、現代の社会習慣とは違和感をかもし出しています。

時代の変化と共に、戒名も変化すべきですけど、普段の生活から縁遠いため、過去の遺物となっています。
21世紀の現代に適応した戒名は、新しいスタイルが必要です。

戒名を、現代風に考えるなら、パソコン・携帯メールのメールアドレスのスタイルが必要です。
メールアドレスは、自分で決めた名称+プロバイダーで構成されています。更には、プロバイダーの所在地・業種を付け加えれば、世界中で1つのメールアドレスになります。
たとえば、□△□△■△@y○hoo.co.jp と言うように、簡単に作れるのがメールアドレスですけど、戒名も最初の部分だけを、自分で考えれば、後は、定型の文字を繋ぐだけで作れるものです。
違いは、メールアドレスが、アルファベットで作るのに対し、戒名は漢字で作る違いです。戒名は日本の文化ですから、漢字が出てくるのは当然の事ですね。
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戒名には、決まりがないのが特徴ですね。
自分の名前から取ったり、趣味を盛り込んだり、尊敬する人物から借りたり、人生の目標を入れたり、更には、戒めを盛り込む事もできます。

漫画家の、手塚治虫さんは、本名は「治」ですけど、虫が好きで「治虫」にして、ペンネームとして使いました。
鳥が好きなら「鳥」という字か「鳳」を入れるという方法もあります。
人生を正直に生きたいと願うなら「真・誠」という文字もありますね。
一人ひとりの個性・人生観などによって、色々な言葉を盛り込む事が現代の戒名のスタイルになると感じます。

2012年6月27日水曜日

戒名は縁遠いだけに、疑問も生じます。(戒名Q&A)

戒名は、死んだ後で勝手につけられる名前!!多くの人が、戒名に対して持っているイメージです。

現代では、お寺の檀家数は減っていますし、仏教に対し熱心な人も減っていますし、お寺の営利主義もあって、戒名の本来の意味は、忘れられつつあります。
お葬式料・戒名料などが、営利目的になっているのは、僧侶の意識の低下にもよります。(良心的な僧侶も多いのでしょうけど・・・・・)

葬儀の際の、お布施・戒名料などはセット販売みたいなものかもしれません。

戒名は、基本的なルールを知ってしまえば、自分で作る事ができますし、仏教徒であることを強制するものではありません。
ここで言う戒名は、仏教徒という形よりも、仏教の教えを心に刻むという内容によるものです。
戒名が縁遠いものになっていますから、疑問も出てきます。考えられる戒名の疑問を挙げてみます。

戒名に使用しないほうが良い文字とは】

戒名も子供の命名を付ける場合も、前向きでない文字は避けたいものです。
具体的にマイナス名イメージがある文字としては「損、害、死、腐、負、粉、失、毒、賭」等が考えられます。
他にも、動物をあらわす文字も避けたいですね(牛・丑・馬・巳など)ただし、動物でも「鳳・鶴・亀」等は、縁起がよいとされますから、使用する場合も多いようです。
変わった例としては「花」という文字は、美しいという意味もありますけど「花札賭博」にも 通じますから「華」が使われます。
日常的に使われている文字の意味と、戒名などの仏教で使われる文字には、意味が違う文字も存在しますから、漢字字典などで意味を確認したいですね。

【先祖の戒名とバランスを考える必要があるの】

先祖の戒名と、生前戒名にバランスを取る必要があるかどうかは、自分の考え方次第ですね。
先祖よりも功績を作りたい!と考えるのであれば、バランスを考える必要はありません。
先祖に尊敬を込めて、先祖の戒名を変えることも方法のひとつです。

【お寺によって戒名が違うの】

お寺の僧侶によって、戒名が違うのが現実です。親密な付き合いのある檀家と、新しく加わる人では、戒名の程度も違いますし、料金も違います(モットモ 戒名をつけて戒名料を取るということ自体に疑問があります)
また、お寺がつけた戒名しか認めないというお寺もあります。仏教本来の意味が失われているのが現状です。
戒名については、宗派の考え・僧侶の好み等も反映されますから、同じお寺だったら似た戒名が多いというのも現実です。

【先祖の戒名は変えられますか】

先祖の戒名で、好ましくない文字があったり、人物とは似つかわしくない戒名であったりすることは、現実には多いものです。お寺の営利目的で、高い戒名料を支払えば、高貴な戒名がつくこともあります。
戒名は、僧侶しかつけることができないものではないですから、変更する事は自由ですし、変更する事に対してお寺からクレームをつける権利はありません。
もし、クレームを言うようでしたら、お寺自体に問題があるといわざるを得ないですね。(現実には多いようです)

戒名が要らないと言う遺言があったら?】

遺族だけで勝手に戒名をつけてもいいものかどうかは、気持ちの問題です。現代では、家族葬・直葬などで、戒名をつけない場合も増えています。
仏教徒でなければ、戒名は不要と言う、個人の意思を尊重してもいいですね。
ただ、家族は問題なくても、一部の親族からクレームが出る事もありますから、話し合っておく必要があります。

2012年6月25日月曜日

戒名は不要!!戒名の意味は伝わっていないのが原因ですね。

冠婚葬祭に関する世論調査によれば、形式よりも中身が大切!という結果になっています。そんな中、仏式で葬儀を行う際の「戒名」が不要であると言う人が、全体の56%に登る結果となりました。

戒名に対する考え方は、年代によって違います。
残された人生の長さや、社会の移り変わりを示しているように思われます。
20~60歳台では、戒名が不要と言う人が過半数を占めました。時に、働き盛りである40歳代では「戒名は不要」が63%を占めています。
逆に、70歳以上は「戒名は必要」と言う人が、54%を占めています。
40歳代というと、社会の中でも重要な位置を占めていますし、高齢の両親がいる世代ですから、影響力が大きいものです。

殆どの人の認識では「戒名はお金を出して買うもの」というイメージですし、戒名の持っている意味はわからない人が多いようです。

戒名は買うもの」と言うイメージを作ったのは、無宗教の人が増えているのに、葬儀だけ仏教形式で行うのはおかしい・・・という認識を数多くの人が持っていると言う事ですね。
戒名の本来の意味は、「自分を戒める名前」ですから、死後の名前という風にとらえられている事自体が問題ですね。

実際、とんち話で知られている「一休さん」や、テレビドラマなどで知られている「武田信玄」は戒名です。

戒名は死後の名前ではなく、生前にもつけることができますし、使う事も可能です。
現在でも、戸籍上の名前を変更する事は大変ですけど、通称として利用する事ができます。
戒名と芸名・改名などは、紛らわしいですけど、人生を切り開くための名前と言う意味では共通するものがあります。

2012年6月23日土曜日

戒名は必要ですか?戒名の意味を知らなければ戒名は要らないのかも・・・

戒名は、死んだ後につけるもの!戒名はお金で買うもの!

一般的に、戒名のイメージは、信仰というよりも、儀礼とお金に関するモノが多くなっています。
お金がかかるから、戒名は要らない!!人それぞれの考え方です。戒名の有無で、死んだ人には、何の影響もないし、自分が死んだ後にお金をかけたくないから、戒名は要らない!

極端な表現をすれば、戒名料は「お寺のお金儲け」とみられているのも、現実と言えます。
知人の話によれば「戒名料として、十数万円かかった」「戒名に院号をつけたら追加料金が必要と言われた」という話があります。

「たかが、死んだ人に数文字の名前をつけるだけで、高額のお金が必要なの?名前なら、誰でもつけることができるし・・・・・」

戒名料といわなくても、お布施と言う形で、数十万円を請求される場合もあります。
お布施戒名料が明確にされていない為に、混同されていると言うのも否めないですね。
更には、お寺の檀家の場合と、檀家でない場合でも、戒名料が違いますから、疑念を持つ事は、当たり前の事だと言えます。

お寺の檀家でない場合は、新たに檀家に加わるための、お布施(寄付)ともいえますし、寄付である以上、金額は決まっていないものです。

戒名料は、無料であるべきとも言えますけど・・・・戒名のランクによって、戒名料が違う事はありえないはずですが、現実的には料金が違いますね。

そんな中、戒名を自分で考える事ができます。自分の戒名を考えてもいいし、先祖の戒名を変えてもいいし、色々な使い方ができる戒名フリーソフトです。
生前戒名の場合は・・・・・・コチラ (戒名作成
死後戒名の場合は・・・・・・コチラ 電網山戒名寺(JS戒名)
戒名を、生前・死後と区別する必要は無いですから、使いやすいフリーソフトを利用したら言いと思います。
ただし、お寺によっては、自分でつける戒名に対して、拒絶する場合もありますから、相談が必要です。
お寺によって戒名を作ることは、大切な収入減になっているという現実を知りつつも、周囲の目が気になってしまう事もあるものです

2012年6月19日火曜日

感謝の気持ちをこめて「お返し戒名」という考え方があります

戒名は貰う物?確かに、亡くなってからつける戒名は、授けてもらうものです。生前戒名は自分でつけることができます。生前戒名は、貰う物とは限らない!と言うよりも、貰う物ではない!と言えそうです。

自分で戒名をつけるとなれば、他の人の戒名も気になるものです。特に、親・先祖の戒名は、死後戒名ですけど、親・先祖の人柄や功績を表しているのか?
熱心なお寺の檀家であれば、お坊さんも故人の人柄・功績を知っているでしょうけど、形だけの檀家であれば、形式的な戒名である事が考えられます。

戒名料の金額によって、戒名の内容が決まっているのかもしれません。
戒名は、一度、決めたら変えられないものではなく、何度でも変えることができるものです。
親・先祖への感謝・畏敬の念をこめて、戒名を贈る事もできるものです。

親から名前を貰うだけでなく、親に名前を贈る事ができるのが、戒名です。
親が子供の幸せを込めて、名前をつけるように、子供が親・先祖に対して、来世での幸せを込める事ができるものです。

お返し戒名」と言うのは、某寺院の呼び方で、正式名称ではありませんけど、贈り物を貰った時に、お返しをするような日本文化に準じたものと言えます。
生命は輪廻(りんね)すると言われます。生まれ変わった時には、子供から始まりますから、子供に贈る名前となるかもしれませんね。

2012年6月17日日曜日

戒名・改名!不幸な出来事から名前を変えて、人生の再出発!

最近は、リストラ・派遣切り・倒産など、行き辛い時代と言えます。本人の責任だけでなく、詐欺行為も横行し、財産を失い、生きる希望を失い、自殺に及ぶ人も増えています。
高齢者にとっても、介護が必要になれば、生きていくのが辛い時代です。

更には、学校・社会でもイジメがありますし、大学を卒業しても、就職できずに、フリーターとして生活を強いられる事もあるものです。
そんな生活の責任は、最終的には本人が受けざるを得ません。
人生をあきらめる前に、自分で戒名(改名)をつけて、生まれ変わったつもりで、人生をやり直すキッカケとしたいものです。

自分の過去から脱皮し、また、過去の失敗行動を戒め、人生の誓いをつくり、人生のリセットを目指す手法の一つが戒名(改名)です。
「戒」という字は「いましめ」と読みます。自分の悪い点を戒めるためにつけるのが戒名です。
戒名と言うように、難しく考える必要はなく、「守るべき事」を心に刻むための手法として、とらえて言いと思います。

名前を変えると、生まれ変わったような気持になれるものです。
戒名=死んだ人につける名前! 戒名は他人からつけてもらう名前!と言うように考えるのではなく、自分に対して「戒」を作るために戒名をつけると言うように考えたいですね。

実際に、プロ野球選手などは、名前を変えている人も多いですし、企業経営者なども、名前を変えている人が多くいます。
名前を変えた事が、直接、成績・業績に直結しているかどうかは、判断しにくいですけど、成功事例が多いことを考えれば、効果がありそうです。

2012年6月16日土曜日

生前戒名の作り方!作り方がわかれば戒名も簡単ですね

戒名を作るのは難しい? 難しく考えれば難しいし、理屈が判れば戒名を作るのは容易です。一度作ったものでも、後から変えることも簡単ですから、難しく考えないほうがいいですね。
戒名は、仏教的な意味にとらわれすぎる必要はありません。

ただし、言霊といわれるように、縁起のいい言葉・響きの良い言葉などに注意したいものです。
戒名にも、一回で作ると考えずに、試行錯誤で、色々と考えていく事が大切ですね。
死後戒名で、僧侶からつけてもらう死後戒名でも、作り変える事は可能です。なんといっても、戒名は戸籍上の名前のように、法律で縛られるものではありません。

戒名にも子供などへの命名にも、三撰三除の法則があります。こだわる必要はありませんけど、無難だと思います。
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三撰三除の法則とは・・・・

○ 意味のある熟語や語源の良い文字を使う。
○ 響きの良い言葉を組み合わせる。
○ 年齢にふさわしい語句・文字を使う。
× 必要以上に難しい文字は使わない(読めない文字は避ける)
× 意味がわからない文字は使わない。
× 悪い意味の文字は使わない。
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戒名は、院号+道号+戒名(法号)+位号で構成されますけど、戒名以外は、必ず必要ではないものです。大切なのは、戒名(法号)だけです。院号&道号&位号は、戒名(法号)の飾りくらいに考えてもいいですし、必要性は低いですね。

戒名といえば「院号+道号+戒名(法号)+位号」の全体を示す言葉として使われますけど、厳密に言えば、法号の事であり数文字に過ぎないものです。
また、仏教の宗派によって違う事を見ても、戒名(法号)以外の重要性は低い事がわかりますね。
戒名(法号)といっても、様々の言葉がありますし、仏教用語を使用すると、重々しくなりますし、現代用語を使用すると、親しみやすくなる反面、軽い感じになります。

先祖の位牌に書かれいる戒名を見ると、殆ど、仏教用語が多いようです。逆に言えば、常用される仏教用語を使えば、同じ戒名が存在する事になります。
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参考として、院号の例としては
安受・願生・珠徳・妙谷・文殊等の言葉は多く使われているようです。
元々は、住居の場所を示すものですから、仏教用語にこだわる必要性は低いようですね。生まれた場所・生活の場所・仕事の場所・理想の場所など、好きな文字をつけても問題なさそうです。
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参考として、道号の例としては
延月・玄泉・隠元・石照・宝壽などの言葉があります。
道号は、趣味・特技・性格・業績・芸名・雅号など、本人を表現する言葉ですね。理想・目標を表す言葉として考えてもいいですね。
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参考として、位号の例としては
男の場合は、信士⇒⇒⇒居士⇒⇒⇒大居士 とつけることが多いですね。宗派によっては、平等で雨事を理由に、位号はつけないこともあります、
女の場合は、信女⇒⇒⇒大姉⇒⇒⇒清大姉 とつけることが多いですね。
死後戒名の場合では、なくなった年齢によっても、位号は違います。

生まれる前の場合は「水子」ですし、1歳くらいまでは「嬰児・嬰女」です。15歳くらいまでは「童子・童女」というように使い分けるようです。ただし、生まれた時に1歳として数えますから、「数え年」であり、満年齢ではありません。
位号は、男女で違いますし、生前戒名と死後戒名では、考え方が違います。
生前戒名は、戒名をつける年齢によって、将来を期待するものもあれば、今までの人生を振り返るものもありますから、位号の必要性は低いですね。
もし、生前戒名と死後戒名を同じにする場合は、付けておいてもいいようです。
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戒名といっても、大切な部分が「法号」です。というよりも、法号以外は、必要性は低いですし、なくてもいいもの!と言っても差し支えないですね。
死後戒名の場合は、仏教用語・偉人に関連する言葉が多いようです。これは、戒名を授ける僧侶と、戒名を受ける人の間に親密な関係がない場合は、無難な言葉を選ぶ傾向があることが原因と思われます。

また、戒名料によっても言葉が違うのを見ると、お寺の営利主義が垣間見えてしまいます。
戒名に使用するのは「清字」を入れたいものです。「清字」というと、聞きなれない言葉ですね。
子供の名前をつけるときに、縁起のよい文字や、家に伝わる文字を取り入れる事に似ています。

「清字」には、前向きな意味を持つ文字が多いですけど、響きのよい読み方も大切です。
「清字」の例としては・・・・
誉・利・良・和・富・得・智・正・志・功・康・成・佳などが上げられます。
心地よいイメージ・正しいイメージを連想させる文字が多いですね。
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子供に命名するときに、将来の幸せを願う気持ちと、戒名を考える時の考え方には、共通の重いがあるものです。

2012年6月15日金曜日

戒名のルールを知れば、戒名は簡単!!自分で戒名を作る時に知っておきたい

日本語の使い方にルールがあるように、戒名にもルールがあります。細かくルールを説明するよりも、実例を使って説明したほうがわかりやすいですね。

漫画家・手塚治虫さんの戒名は「( 伯藝 院殿) (覚圓) (蟲聖) (大居士)」です。続けると「 伯藝院殿覚圓蟲聖大居士」になります。
最初の「伯藝 院殿」が院号と呼ばれます。院殿にはいくつかの種類がありますし、仏教の宗派によっても違います。

「院」「院殿」「亭」「庵」「軒」「斎」「房」「園」「苑」「寺」などが一般的です。院号は、場所を示す言葉です。落語家などが○○亭△△等を名乗るのも、場所・系譜を示していますから、同じものと考えていいでしょう。 
次の「覚圓」が、道号と呼ばれます。趣味や特技・性格・縁のある物・功績・志(こころざし)等を表現するものです。決まりはありませんし、必ず必要ともいえないですね。(宗派によっては省略する場合もあります)一般的には、社会貢献などに功績がある場合につけることが多いようです。

その次にくる「蟲聖」が「戒名(法号)」です。戒名といえば、全体を示すように見られがちですけど、位牌などに書かれている文字の中で、一人ひとりに違う文字が当てられているのは「戒名(法号)」だけです。

戒名といいますけど、院号・道号・位号は、数種類の中から選んで組み合わせているだけですから、数多くの戒名を見れば、同じモノがあります。戒名をつける、僧侶によっても、パターン化されているようですね。
最後に付く「大居士」というのが、位号です。社会的地位を示すものといえます。ただ、主観によるものですから、長生きすれば高い位号がつけられるようですし、出世した人であると、高い位号が付けられるようです。

あくまで、主観によりますから、偉い人でも位号は平均的な場合もありますし、普通の人でも高い位号が付けられる場合もあります。

死後戒名の場合は、没年齢とお寺への貢献度(檀家の場合)によって、位号が変わるようです。檀家でない場合は、戒名料が高く請求されますね。(これは間違いですけど)
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位号は、仏教の宗派によって違うものです。
男性・女性によっても違いますけど、戒名全体の構成で、言葉の響きの良いようにする為ですね。
参考までに、宗派と位号を見てみると・・・・

【天台宗】最初に凡字を入れます。凡字についてはコチラを参考にしてください。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A2%B5%E5%AD%97
男性の場合 「信士⇒⇒⇒居士⇒⇒⇒大居士」
女性の場合 「信女⇒⇒⇒大姉⇒⇒⇒清大姉」
事例  ●○○△△信士(信女) ●○○院△△居士(大姉)  ●○○院△△大居士(清大姉)

【真言宗】最初に凡字を入れます。
男性の場合 「信士⇒⇒⇒居士⇒⇒⇒大居士」
女性の場合 「信女⇒⇒⇒大姉⇒⇒⇒清大姉」
事例  ●○○△△信士(信女) ●○○院△△居士(大姉)  ●○○院△△大居士(清大姉)

【浄土宗】最初に凡字を入れます。
男性の場合 「信士⇒⇒⇒居士」
女性の場合 「信女⇒⇒⇒大姉」
事例  ●■■○○△△信士(信女) ●○○院■■△△居士(大姉)

浄土宗の戒名の特徴として、■■の部分に、誉号と言われる文字が入ります。
誉号とは、浄土宗の熱心な信者の証として付けられます。特別な意味を持つものではありませんが、戒名料は高くなります。

【浄土真宗】戒名ではなく法名と呼びます。位号はなく他の宗派に比べると、簡素になっています。
男性の場合 「法名 釈○○・法名 △△院釈○○」
女性の場合 「法名 釈尼○○・法名 △△院釈尼○○」

【臨済宗】最初に「空」という文字を入れます。
男性の場合 「信士⇒⇒⇒居士⇒⇒⇒大居士」
女性の場合 「信女⇒⇒⇒大姉⇒⇒⇒清大姉」
事例  空○○△△信士(信女) 空○○院△△居士(大姉)  空○○院△△大居士(清大姉)

【曹洞宗】最初に「空」という文字を入れる場合もあります。
男性の場合 「信士⇒⇒⇒居士⇒⇒⇒大居士」
女性の場合 「信女⇒⇒⇒大姉⇒⇒⇒清大姉」
事例  ○○△△信士(信女) ○○院△△居士(大姉)  ○○院△△大居士(清大姉)

【日蓮宗】戒名ではなく法名と呼びます。戒名の特徴として、日蓮の「日」の字を多く使用します。
男性の場合 「信士⇒⇒⇒居士⇒⇒⇒大居士」
女性の場合 「信女⇒⇒⇒大姉⇒⇒⇒清大姉」
事例  ○○△△信士(信女) ○○院△△居士(大姉)  ○○院△△大居士(清大姉)

同じ仏教ですから、基本は同じでも、宗派によって少しずつ違いがあります。
位号には、特別の意味はなく、どれでも選べますけど、戒名料も違うものです。一般的には考えにくいですけど「お寺の金儲け主義」から来ているようです。

2012年6月14日木曜日

自分で戒名を決めて、人生をリセット!戒名は改名でいいんじゃないの

戒名と言うと、仏教徒の証明みたいなものですから、普通の人にとっては縁遠いものです。
戒名と言わず改名・芸名と言えば、身近になるものです。カッコいい名前と言う考えもありますけど、自分の人生の道標として、人生の糧として、意味を持つものにしたいものですし、相手に対して嫌味のないものにする事も大切です。

仏教徒であれば戒名ですけど、一般の人にとっては改名ですね。
実際、生きているうちに戒名をつけるなんて、縁起が悪い!!と言われそうですけど、自分を戒め、人生の道標になるような決意表明を含んでいれば、死後戒名にも繋がっていくものです。

戒名は死んだ時に、お坊さんが勝手に(?)つけるものではなく、自分の意思を反映させたいものです。
お坊さんがつける戒名は、付き合いが緊密であれば、相応の戒名になるでしょうけど、付き合いがなければ、語呂合わせになってしまういそうです。(現実には、語呂合わせと言われても仕方ない)

就職難・リストラ・派遣切りなど、暗い話題が多いですけど、人生をリセットする時に、通称として、名前を変えることは問題ありません(戸籍は簡単には変えることができません)

戒名に限らず、文字は不思議な力を持つと言われます。姓名判断のような占いでも、読み方は同じでも、文字を変えることによって、チャンスが訪れる事もあります。
いずれにしても、芸名・改名を考える時に、戒名の知識を取り入れ、戒名のつけ方を参考にしてみるという方法もあるものです。

2012年6月13日水曜日

戒名の目的は?戒名はお寺の金儲け?

戒名と言うと、人が死んだ時につける「死後の世界の名前」のように思われています。現実には、死んだ後で戒名をつけますから、誤解されるのは仕方ない事ですね。

本来の戒名の意味を知れば、死後の名前でない事がわかります。更には、戒名料として、お寺に高いお金を払う意味は?

元々、戒名と言うと、生前に出家して仏門に入る時につける「仏の使徒としての名前」です。俗世間の名前から、仏教徒としての名前(出家の名前)にするのが「戒名」です。

現在では、人が亡くなった時につけることが多いですから、死後の名前として誤解されています。生きている時に苦労したから、死後の世界では幸せになって欲しい!という願いをこめてつけることもありますし、生前の功績をたたえる事を目的とした戒名もあります。

歴史上の人物として、最澄・空海・弘法大師などは、本名と違い、戒名です。また、戒名は、人から貰う場合もありますけど、本来は、自分でつけるものともいえます。

人が亡くなると、お寺から戒名を貰う(お金を出して買う)ようになります。
戒名の種類によって、数万円から数十万円まであるようです。本来の戒名の金額は??

戒名料という名目がありますけど、仏教には戒名料は存在しないものです。死んで仏門に入る時に、檀家としてのお布施(寄付)を払うものですけど、お布施と戒名料の区別が混同してしまっています。

お寺のお坊さん自体も、戒名料を貰うのが当然!のような風潮になっています。お坊さんも、戒名の本当の意味を知らない人が多いようです。
今や、戒名をつけると言う事は、お寺にとって「金儲け」の手段になってしまっています。
現在では、お葬式もしないし、戒名も要らない!と言う人が増えています。当然の事とも言えそうです。

仏教以外の、キリスト教・イスラム教などでは、死後に戒名をつける習慣はないですし、同じ仏教国でも、死後の戒名をつけるのは、日本独自の風習と言えます。

生前に戒名をつけることは、キリスト教などで言うと、セカンドネームをつけることと似ています。戒名とは、キリスト教の洗礼を受けた時に、神父さんから貰ったり、親から貰ったり、自分でつけたりするセカンドネームと似ています。

2012年6月12日火曜日

家族葬が増えると、戒名をつけない人が増えます。そのほうが理にかなっていますけど・・・・

「葬儀と戒名はセットみたいなもの」という感覚を持っている人は多いものです。
昔は、葬儀というと自宅にお坊さんを招いて、家族を含め大勢の参列者を招くものと言う感覚がありました。
現在は、自宅で葬儀を行わず、葬祭場・セレモニーホールなどを借りて、葬儀を行う場合が多いものです。
亡くなった故人や、家に伝わる仏教宗派があれば、宗派のしきたりに従って、葬儀が行われます。
仏教宗派によって、戒名もつけられますから、セットになっている、と感じるのも当たり前の事と言えます。
核家族化によって、新しい家を持った人には、無宗教の人が多いものです。
仏教だけでなく、神教もあれば、キリスト教の信仰者もいますけど、大部分の人は、家に仏壇があっても仏教徒にはなっていないのが現実です。
生前に無宗教の人が、葬儀の時だけ「戒名」を貰って(買って)仏教徒になる・・・・・矛盾を感じる部分です。

本来の戒名とは、死後の名前ではなく、仏門に入る時の名前ですから、生前につけるべきものです。
大河ドラマの主人公にもなっている「武田信玄」も、戒名ですし、トンチ和尚の「一休さん」も戒名である事は、案外、知られていないものです。
最近、葬儀のスタイルで増えているのが「家族葬」といわれる、宗教形式にこだわらないものです。
セレモニーホールなどの、小さなホールを借りる場合もありますし、独立した家族葬専用の葬儀場も増えています。

施設名に「セレモニーホール」や「葬儀場」という名称が付かない場合が多いですし、外観が戸建て住宅風になっている施設もあります。
看板なども、小さめですから知らない人には、見つけにくい家族葬専用の葬儀場とも言えます。
残された家族や、兄弟・親戚などで執り行う葬儀は、お別れ会というイメージかもしれません。
当然、仏壇がない場合もありますし、戒名などもありません。
葬儀の形式も決まっていませんし(施設によってパターンがあります)、お坊さんを呼んで、お経を上げると言うこともないものです。(家族葬であっても、希望があれば仏式にもできますけど)
無宗教の人であれば、形式にこだわらず、本当の別れの時間を持ちたいものです。まして、参列者を呼べば、応対に神経を使わなければなりませんし・・・・
家族葬専用の建物の場合、外観を住宅風にして、台所や食事スペースがあって、宿泊できる個室がある施設もあります。
違うのは、棺を安置する広い部屋があるだけです。希望によっては、仏壇を置く事もありますけど・・・・

施設によっては、ペットなどを連れてくることもできます。
最後のお別れをする時に、ペットも家族の一員ですから・・・・・
家族葬というと、参列者は、ごく、親しい人たちばかりですから、30人以下ですね。
家族葬の場合、戒名はお坊さんではなく、遺族で話し合ってつけることもできます。
高齢社会が進行中の現在、会社などの仕事からリタイアした後の人生は長いものです。
しかし、付き合っている人の数は少なくなっています。仕事関係がなければ、大掛かりな葬儀は必要なくなるものです。

仮に、90歳前後でなくなった場合、会社などをリタイアして30年前後、経過していますから、仕事関係の参列者は皆無に近いものです。
また、子供と言っても60~70歳くらいになっていますから、老老介護ならぬ老老葬儀になっているのが現実です。

戒名は死後の名前ではなく、仏門に入るための名前である事を考えれば、高額な値段がすること自体がおかしいですし、生前に無宗教だった人が、葬儀の際に仏門に入ると言うのもおかしいのですが・・・・