終活!!高齢社会になって、人生最後の準備まで自分でするのが「終活」です。 そんな中で、理解しにくいのが「戒名」です。 「戒名」に対して正しい知識を持つ事が大切です。戒名は「死後の名前」では無く、仏門に入るための名前です。 自分の名前だったら自分で付けたい!!戒名は自分でつける事が正しいのかもしれません。
2014年6月22日日曜日
無くてはならない「終の棲家」お墓問題について考えます
戒名について考える時に、並行して考えたいのが「終の棲家」の問題です。
終の棲家といえば・・・・お墓の問題です。
寺院墓地や霊園墓地だけでなく、共同墓・納骨堂など色々なお墓のスタイルがありますし、樹木葬や海・山に散骨してお墓を作らない人もいます。
海や山などに散骨する自然葬が増えるといっても、誰でも、どこにでも散骨はできないものです。法律によって納骨・散骨の場所が決められています。
日本人には無宗教の人が多いのですけど、葬儀やお墓の問題になると仏教で行われます。
地方に住んでいれば、お墓や納骨堂はお金さえあれば、簡単に購入する事ができます。
お寺の檀家であれば、お布施(簡単に言えばお金)さえ用意できればお墓の心配は無用です。
生きていくにもお金がかかりますけど、死ぬ時にもお金がかかるものです。さらにはお墓の管理料が必要ですから永遠にお金がかかります。
仏教ではなく、キリスト教等ではお墓に対する考え方も違いますけど、日本では仏教のしきたりが優先してしまいます。
さて、本題のお墓問題です。
お墓の問題は地方では関心が薄い問題ですけど、東京などの大都市では深刻な問題です。
都市部に住んでいる人の多くは、地方出身者です。
という事は、高齢になっていても自分の家にはお墓がない人が多くいます。
お墓があっても地方の実家の関係ですから、自分の「終の棲家」とは関係ないものです。
地方にお墓があっても、お墓の掃除や維持管理ができないものです。このように東京住まいの地方出身者で悩んでいる人は意外に多いものです。
考えてみれば、日本の人口の1/10が東京に集中しています。
介護問題もお墓問題も、地方と東京ではとらえ方に違いがあるものです。
モットモ、テレビをはじめ各メディアも東京中心に物事を考えていますから、クローズアップされてしまいます。
介護問題に比べれば「お墓問題」は取り上げられにくいですけど・・・・・
人間にとって、介護を受けない人は多く存在しますけど、永遠に生き続けない以上、お墓も問題は避けて通れません。
いつかは人間の寿命には終わりが来るものですから・・・・
そんな中、お墓の悩みを分類すると・・・・
□ お墓や納骨堂に納骨場所を確保する(お墓をもたない人の場合)
□ 地方にお墓があるけど近くに引越ししたい
□ 子どもがいない・未婚の為に、お墓の維持管理ができない
□ 樹木葬・自然葬などにして、お墓はいらない
このように分けられそうです。
基本的な部分として、お墓に必要な費用とは・・・・
「永代使用料」----墓地を使用する権利です。墓地分譲というようにチラシがありますけど、建売住宅などのように所有権移転ができないものです。
いわば、墓地の区画を使用する権利を購入するという事ですから、ゴルフの会員権に近いかもしれません。
これは、売買も可能ですけど現実的ではありませんね。
「墓石・工事料」-----墓石としては御影石が多いですけど、ガラスや金属製もありますし、色々なデザインがあります。
墓石には個人名や家名などを入れますから、オーダーメイドになります。
墓石を加工して名入れして墓地に建立する工事費用までがセットになっています。
材質・大きさ・地域などによって、費用にもバラつきが大きいものです。
「墓石・工事料」については、民間霊園・寺院墓地の場合、指定業者に依頼しなければならないケースも多く、値段交渉もしにくいものです。(モットモ、お墓も縁起物ですから根端交渉する人も少ないですけど・・・)
「永代使用料」+「墓石・工事料」=?????
目安はあっても参考にしにくいものです。
ここでは、「いいお墓・com」に公開されている全国平均データを紹介すると・・・・
墓石・工事料=131万2700円
永代使用料 = 51万7300円 合計183万円
但し、お墓を購入しても維持管理料が必要です。
維持管理料は、霊園によって違いがありますけど、6000円/年くらいが目安です。
墓地の種類は????
墓地というとお寺が運営する寺院墓地、
都道府県・市区町村が運営する公営墓地、
民間企業・宗教法人が運営する民営墓地、などがあります。
さらに、個別に墓石がない共同墓や納骨堂があります。
それぞれの種類によって、メリット・デメリットがありますから、自分の考え方にあったものを選びたいものです。
【寺院墓地】
メリット-----古くからのお寺であれば、立地が良い場所が多いものです。
規模にもよりますけど、管理も行き届いていますし、法事なども任せる事ができます。
デメリット---寺院墓地を購入するにはお寺の檀家になる必要があります。檀家になるためにはお布施(寄付金的なものです)が必要になります。お寺や地域によって違いが大きいものです。
寺院墓地にお墓を建立する際には、指定の石材業者がある場合が多くデザインなども指定されますから、価格が高くなることもあります。
お寺の住職が変わった際には、トラブルが発生する事もあります。
【公営墓地】
メリット-----公営ですから、管理費用は安いし管理も信頼できます。
寺院墓地や民営墓地に比較すれば、永代使用料も安めですし、宗教に関係なく墓石を選ぶことも可能です。
デメリット---都市部では人口に対して墓地数が少ないものです。新規分譲区画も少ないですから申し込んでも抽選になるケースが大半です。
地方では墓地数の供給は問題ないですけど、過疎化によって将来的に管理体制に問題が出るかもしれません。
公営墓地の場合、「地域の居住者」「居住年数」などの購入条件があります(税金で運営されていますから仕方ない事ですけど・・・・)
寺院墓地や民間霊園の場合は、生前に墓地を購入できますけど、公営墓地は生前購入ができないケースが大半です。結果として納骨時期までに購入できないケースが増えていきそうです。
【民営墓地】
メリット-----郊外型霊園も多く、休憩所などの施設も充実しているケースが増えています。
購入申し込みの条件も緩いですし、宗派も問いませんから利用しやすいものです。
デメリット---永代使用料や管理費用は公営墓地に比べて高めです。
石材業者が指定されているケースが多く金額も高めです(モットモ石材業者と開発業者が起用堂で販売しているケースが目立ちます)
各地に霊園を展開しているケースが多いですけど、業者によって維持管理のレベル差が大きいですから注意が必要です。
【共同墓・納骨堂】
メリット-----個別の墓地に比べると費用が安いものです。
墓地と違って建物内に設置されますから、市街地にも存在していますから交通の利便性も高い。
寺院の経営であれば法要なども依頼できます。
デメリット---お墓のイメージがないですから、親戚などと相談しておく必要があります。
お墓参りの時期が集中してしまう傾向があり、混雑が予想されます。
建物の維持費が必要になりますから、購入費用は安くても維持管理費用は高めです。
いずれにしても、メリット・デメリットがありますから、比較検討することが必要です。
費用の面を考えると、公営墓地が人気があります。
しかし、申し込み条件に制約がありますし、抽選になって購入できないケースが続く事もあります。
東京などの都市部でお墓を考える際には、色々な選択肢を考えたいものですし、エンディングノートなどに希望を書いておくことで遺族の負担が減らせるものです。
結局、葬儀も墓地もビジネスですから、需要と供給のバランスと地域間格差が存在するものです。
同じ霊園であっても、人気の高まりと共に価格上昇にもつながるものです。
現在、日本人の多くは無宗教です。
道徳観などがしっかりしていると言われる日本社会において宗教の存在が薄いという事は、すばらしい事といえます。
生前は無宗教でありながら、死後は仏教徒になるという矛盾も日本独自の現象です。(戒名をつける事は仏教徒になるという意味です)
生前が無宗教であったならば、樹木葬・自然葬などへの造詣を深めたいものです。
さて、墓地購入の際に「永代使用料」を支払いますけど、維持管理費用の支払いが滞ると、お墓を失う事があります。
墓地・お墓というものを購入しているのではなく、お墓として使用する権利を購入しているだけです。
仕組みとしては、ゴルフ会員権に似ているかもしれません。
最近、増加傾向にあるのが墓地・霊園よりも納骨堂です。
お寺の一部や街中に建物を建築するケースがふえています。
墓地は平面的な利用しかできないですけど、納骨堂は立体的な利用が可能ですから、ビジネスとしては旨みが大きいですね。
特に維持管理費用が高めに徴収できますから、経営の安定にもメリットがあります。
最近は、ICカードを利用したりインターネットを利用する傾向が見られます。
普段は収納場所に保管しておいて、ICカードなどを利用して、表に移動させるシステムは、満足度も高くなります。
立体駐車場と同じようなシステムといえます。
ITを活用したシステムといえば、納骨堂とインターネットのサイトを一体化したものでしょうか。
納骨堂に出向かなくてもパソコンから納骨堂のサイトに接続する事でお参りができるというシステムがあります。
モットモ、このシステムはこれから普及に拍車がかかりそうですけど。
自宅でお参りできますから、天候に左右されないですし、時間にも制約がないということで、長寿社会では受け入れられそうです。
修行
日本, 東京都
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