2014年9月30日火曜日

修行僧!!いきなり、お坊さんにはなれません。

会社に入社してもすぐに仕事ができるわけではありませんね。
会社ごとに新人研修などを行う事が多いようですけど、中小企業の場合、見よう見まねで仕事を覚えていくケースも多いようです。

お寺の僧侶になるためには何が必要??

 僧侶というと国家資格で決まっているわけではありませんし・・・・
各宗派によって認定されるという民間資格保有者です。宗派を変えると・・・現実には稀なケースですけど・・・・1からスタートが原則です。

そうはいっても、僧侶も人材不足ですから経験者として、優遇してくれますけど。

そもそも、僧侶になる為に必要な事は・・・・仏教系大学卒業?? 僧侶養成機関終了??
お寺の跡継ぎでなくても、僧侶になる事はできます。
しかし、大部分はお寺関係者ですね。信仰の厚い檀家の関係者もいます。

ただ、明確な志を持って僧侶を目指す人は少ないのも現実です。
お寺の跡継ぎや関係者でない場合、大きなお寺で大勢の僧侶の組織の一員として働く事はできても、自分のお寺を持てる住職になる事は難しいものです。

僧侶としての能力も必要ですけど、人間関係のほうが優先してしまいます。

最初から僧侶を目指す人もいますけど、転職などによって僧侶を目指す場合、お寺や檀家とのコネも大切です。
閉鎖された社会ですから、外部からは内情がわかりにくいものです。

一般的なケースを考えます。

お寺には宗派がありますから、総本山と言われる施設で修行が始まります。
頭を剃られ坊主頭で自由のない生活の始まりです。

基本的には1年中無休!!というのが建前ですけど、休みはあります(友引などは休みが多いです)
ただし、お寺にとってお正月やお盆はかきいれ時ですから、ずらして夏休み・正月休みをとるようになっています。

僧侶になる修行の内容は公開されていないですけど、どの宗派でも似たようなものだと思います。
考えてみれば、宗派に違いはあっても仏教ですから根本部分は同じでしょうから・・・・・

ある意味、学校の義務教育みたいなもので、共通部分があって学校ごとに特徴をアピールするようなものです。

僧侶の修行のタイムスケジュールは・・・・
朝は暗いうちから起きて、境内・本堂などの施設の掃除!!夏は鳥の鳴き声が聞こえても冬は鳥よりも早く起きますね(笑)
6時くらいから勤行!!冷暖房が効いていないですから辛いものです。

朝食は7時くらいから・・・・。
外界から隔離された世界で生活していると、食事が唯一の楽しみになります。

朝食は・・・ご飯・みそ汁・おかず1~2品程度です。いわゆる精進料理の簡易版ですね(笑)
表向きにはいえないですけど、たまには洋食メニューがあるケースも・・・・修行に入る前には一般時と同じ食生活をしていましたから、精進料理みたいな料理が続くとストレスがたまってしまいます(そのための修行でもありますが)

お坊さんの修行の内容は・・・・読経くらいしかイメージがないですけど・・・・

午前・午後に渡って講義があります。読経はモチロン!僧侶としての作法、習字(文字はキレイな方がいいですから)、華道、茶道などの講義もあります。
日本文化の一つであるお寺ですから・・・・

そもそも、昔のお坊さんといえば、絵画などの芸術をたしなむ人も多かったものです(テレビ東京の「なんでも鑑定団」にも仏教関係者の作品が登場していますね)
今のお坊さんのイメージとは違って、地域の人々に尊敬されたものです(今もそうですけど???)

修行の話に戻って・・・・
お坊さんの修行中は、お寺に住み込み!!宿坊(寮)があります。
寮と言っても会社の独身寮と違い、机と布団だけ。テレビも携帯もパソコンもない生活・・・食堂だけにテレビと公衆電話があります。

と言っても、最近は改善されて良くなっているようですけど・・・・宗派によって考え方に差がありますから、基準はありませんね。

修行を終えて振り返れば「何もない生活」を受け入れる事は、外からの情報に左右されない邪念を抱かない生活ですね。
大量の情報が氾濫している現代来活において、自分自身と向き合える時間は持ちにくいものです。

人生に迷った時に、一切の情報を絶って自分自身を再確認できるのが僧侶の修行ともいえます。


2014年9月25日木曜日

お布施の使い方は難しい・・・・お坊さんの悩みの種

お寺の生活は、お布施や皆様の寄付によって成り立っています。
寺院墓地の管理料やお賽銭などの収入もありますが、大規模な墓地であれば維持管理を委託する事もありますから収支で利益にはなりません。

檀家をはじめ一般の人々がお寺・僧侶の行動を見ているものです。
そう、生活態度・生活レベルをチェックしているものです。

お坊さんのプライベートな部分に触れる機会は少ないですけど、ブランド品を身に付けたり高級レストラン・料亭への出入りはしにくいものです。

そんな中、マイカー選びには気を使います。
葬儀法事の時にはお寺に来るケースよりも檀家の自宅に出向く事が多いですから、マイカーは必需品!!
高級車過ぎてもいけないですし、ボロボロでも困ります。
カッコいいスポーツカータイプなどは欲しくても買えない・・・・目指すは中庸!!!!

当たり障りのない地味な印象を与える事が大切ですね。

最近、お寺ではやっている車種がプリウスに代表されるハイブリッドカーです。
と言っても「プリウス」と「プリウスα」と「フィットワゴンタイプ」くらいしかないですけど・・・・・。
ハイブリッドカーは高級車のイメージがありましたけど、プリウスのヒットからお坊さんの間にもヒットしました。

お坊さんの場合、洋服にも気を使います。
お寺の掃除の際には作務衣+下駄or草履ですけど、動きやすさを考えるとジャージ+スニーカーかも・・・・しかし、檀家や他の人から見られる事を考えると・・・・

冬の寒い時期には、防寒着とスニーカーですけどね(寒いから朝早くから人が来ませんから大丈夫!!)

僧侶の制服といえば・・・・袈裟(けさ)です。
 袈裟を売っている店は少ないですし、高額です。
通販サイトを利用する事が多いものです。
既成のサイズもありますけど、ほとんどの場合はオーダー品になります。

いつも身に付けるものだけにフィット感も大切です。
袈裟にも数種類の色があります。自分の好きな色を選べるのではなく、位によって色が決まっています。
袈裟の色を見れば、僧侶の位がわかるようになっています。
と言っても一般の人には関係ない世界です。

お坊さんは常時、袈裟を身に付けているように思われがちですけど・・・・実際は、読経や法要などの時以外は作務衣や私服姿です。
袈裟が制服とはいいつつも、高額な着衣ですから必要以外の時には身に付けません。

私用で外出する際にも人目に触れますから、高級すぎず、安すぎずのファッションです。
モットモ価値判断は人によって違いますから、気を使う部分です。

お坊さんといえども給料を貰っているわけですから、私用の際は自由!!と、言いたい所ですけど「給料の元はお布施」という事ですから気を使わざるを得ないのです。

お坊さんだって遊びたい!!
スポーツジムなんかだったら健康的ですけど・・・・
パチンコ・競輪・競馬などのギャンブル好きのお寺関係者は多いものです。
ギャンブルと言っても、国が認めていますから違法ではないですけど・・・・

日頃から人目を気にする生活ですから、ストレスもたまります。
まして、突然の葬儀などもありますから、心身共に疲れますから、パーッとリフレッシュしたいものです(笑)

パチンコ屋さんで檀家の人にであったり、競馬場で出会ったりすれば挨拶もしなければならないですし・・・・・檀家の人から見れば「お布施でパチンコしている!お布施で馬券を買っている!」という事になります。
プライベートの時間ですから何をしようと自由ですけど、仏に仕える身ですから懺悔の気持ちも湧いてきます。

昔のお寺というと、米・野菜・果物などがお布施になっていましたから、お金がなくても生活できたものです。
現代では、僧侶といえどもお金がなければ生活していけない・・・・金は労働の対価といいますけど、お寺の場合はお布施ですから、監視の目を感じてしまいます。

2014年9月20日土曜日

お寺に無いもの??一休さんのトンチじゃないけれど・・・

お寺にあるものといえば門・本堂・墓地や庭などがあげられます。
鳥居は神社ですから、お寺にはありませんね。
ただ、新興宗教の場合は鳥居みたいなものが存在しているケースもあります。

お寺にないものといえば・・・お寺で働く人の定年です。
住職やお坊さん、住職の奥さんなどには、定年がありませんから最後まで働く事ができます。

とは言いつつも、大きなお寺で働くお坊さんには定年らしきものがあります。
お寺も経営しているわけですから、人件費(給与・保険料など)の負担があります。
誰も辞めずに働いてくれる事は恵まれていますけど、高齢になると仕事の範囲も狭まってきますから、世代交代は必要ですね。

住職(責任者)を除けば、一定の年齢で退職します。退職後の生活は・・・・アルバイトで読経をしたり戒名を考えたりしながらの年金生活です。
年金と言っても国民年金ではなく、厚生年金です。
給与をもらうという事は、サラリーマンと一緒なんです。
ボーナスも出ますし・・・・(会社員みたいにボーナスとは呼びませんけど・・・一時金ですね)

会社員の場合、会社との間に雇用契約があり、賃金・労働時間・厚生制度などについて色々なルールがあります。
最近は「労働人口不足」が取り上げられて、定年延長も話題になっています。
一見、良さそうに見えますけど・・・・
会社の本音としては「年寄りが残っていると若い人を採用できない」という事もあります。

さらには、会社によって違いがあり、誰でも定年延長の措置を受ける事ができないのが現実です。
本社・本部などで働く人は、定年延長制度の恩恵があるけど、地方の出先で働く人には肩たたきが待っている・・・・

お寺の雇用は・・・本当の意味での終身雇用!!! 健康で働ける間は働き続ける事ができます。
お寺の住職の仕事は世襲制が大半ですから、子どもに任せて隠居生活も可能でしょうけど・・・・だけど、お坊さんが仕事をしていない姿を檀家の人に見られるとイメージも良くないですね。

大切な仕事のひとつが、葬儀・法要の際の読経です。
同じ能力の僧侶であれば、若いよりも年寄りのほうが喜ばれるという現実があります。
高齢で亡くなった人の親族には高齢者が多いですから・・・

お寺にないものといえば定年制!!さらには、転勤とか職種の変更もありません。
多くのお寺が系列化されている場合、忙しい時にはお手伝いのお坊さんを呼んだり、手伝いにいく事もあります。と言っても、出かけるケースは少ないですね。

サラリーマンの転勤・転職によってスキルアップを目指す!!というような事はできないですね。
モットモ、そんな人も少ないですけど・・・・

少子化や核家族化によってお寺の檀家も減少傾向です。
檀家が減るという事は・・・・お葬式が減る事ですし、お布施などの収入も減ってしまいます。

会社の商品販売拡大の為に、営業するというように、檀家を増やすために営業する事はありません。
無宗教の人が亡くなった際に、お葬式を頼まれた時が檀家獲得のチャンス!!

いくらスキルの高い医者でも、病気になる人がいなければ商売にならないのと同じですね。
医者もお坊さんも「人の不幸」を待っている商売です。

東京をはじめとした都市部では、墓地不足が深刻になっています。
高齢者が増えて亡くなる人が増えても、墓地の数は増えない。
というよりも、どこにでも墓地を作って言い訳ではないですから、限界があります。

知られていないお寺の収入源が、墓地の再分譲です。
檀家が減るという事は、墓地も減るという事です。
管理費が払われなくなった墓地を、更地にして再分譲します。

墓石は石材業者によってリサイクルされたり、敷石になったりと様々な用途があります。
遺骨は、土に還します。(遺骨と言っても月日が経過すると粉状になっていますし、湿気があれば白い塊になっている事も・・・)

都市部では墓地不足でも、地方では人口減少でお墓のニーズも減っていますから、再分譲でも売れるかどうかはわからないですけど・・・・

2014年9月15日月曜日

お寺の住職は家賃要らず!!年中無休の生活。

お寺の住職の最大のメリットは、家賃が要らないこと!! 当たり前の事のように思えますけど、お寺に通ってくるお坊さんの場合、社宅扱いになっていていくらかの家賃が必要な場合もあります。

お寺の境内にある住居は、住宅ではなくお寺の施設の一部です。
お寺に住んでいるような扱いです。
住宅というよりも、お寺を年中無休で管理する為の宿直室みたいなものです。

年中無休と言っても、葬儀や法事、清掃などの用事がないときは休みです。
お寺の仕事には、労働基準法が適用されない自営業みたいなものです。

大きなお寺で、複数のお坊さんがいるお寺の場合は、サラリーマンと同じように定期的に休みもありますし、有給みたいなものもあります。
朝早くに起きて、境内を掃除して鐘があれば金をつくのも仕事ですし、年末年始を始めとしてお寺の行事で残業があれば、残業手当もあるんです。

ほとんどのお寺は住職1人の場合が多いですから、自営業みたいなものです。
ついでに言えば、定年もないんです。
高齢になって介護が必要になる場合は、お寺から出て行かざるを得ないですね。

お坊さんの仕事というと、葬儀の読経をイメージしますし、法事などの際にも読経があります。
実際には、読経している時間は、お坊さんの仕事中では、ほんの一部!!

お寺には檀家の人が来たりしますから、整理整頓掃除が日課ですし、墓地があればメンテナンスもあります(お寺の受け持ち範囲は通路などの共通部分だけです。個別のお墓は所有者負担です)

地域にあるお寺の場合、葬式や法事があれば出かけることになりますから、奥さんがお寺の管理をしなければなりません。
お寺の住職の奥さんはお寺で共働きですね。

専業主婦にはなれないものです。ただ、家賃の要らない生活をしていますし、お供え物などもありますから、食費などは助かります。
子どもの教育費が悩みの種ですけど・・・・・

住居部分が老朽化したから建替えたい!! こんな風に思っても、簡単に建替える事もできませんし現金が必要になります。
個人の所有物ではありませんから、住宅ローンを利用できません。

住居部分もお寺の施設の一部ですし、個人に所有権がありませんから、住職が亡くなったり跡継ぎがいなくなれば、お寺から出て行かなければなりません。
そういう部分は、社宅や借家と同じ扱いですね。

お寺の住居は境内に建っていますから、庭(?)も広いですし、樹木もあり風通しも良いですから、健康的な生活が送れる環境です。
ただ、葬儀などには予定が立てにくいですから、時間は不規則になってしまいます。

お寺の朝は早い!!夏はいいけど、冬も同じ時間に行動が始まります。
早起きするためには早く寝る!!電気代が少なくて済む!!地球に優しいエコライフです。

実際は、葬儀の予約は真夜中にも電話がありますから、睡眠不足になる事もありますし、急な予定変更もありますから神経が休まりませんね。

2014年9月10日水曜日

お墓もリサイクル?永代供養でも再分譲されてしまいます。

生まれる人と亡くなる人。
人生において、100%確実な事は寿命には限りがあることです。
永遠の命は存在しないものですから、誰でもいつかは終わりがくるという現実があります。

亡くなったときに必要になるのがお墓!! 最近はお墓を建てなかったり、納骨堂を利用したり、樹木葬などの自然葬を選ぶ人も多くなっています。
お墓も仏壇も必需品とは言えなくなるのかもしれませんけど・・・・

お墓にこだわるのは日本の文化の一つともいえます。
少子高齢化によって、子どもがいない夫婦の場合、家単位でお墓を用意するというよりも、共同墓を利用して、お墓がないケースも増えています。

現在は、毎年、100万人が亡くなる時代です。
高度成長期に増加した人口ですから、なくなるのも同じ時期に集中します。
と言う事は・・・・お墓が足りなくなってしまう??

先祖代々のお墓があれば問題ないですけど、核家族化の進行によってお墓も世帯毎に必要になります。
地方出身で都市部に住んでいる人の中には、地方にはお墓がある人もいますけど、お墓参りなどの維持管理も難しくなっています。

最近、高騰しているのが墓地の価格です。
寺院墓地・公営墓地・民営墓地などがあります。

寺院墓地はお寺の敷地には限界がありますから、分譲されるケースは少ないものです。

都道府県・市区町村等による公営墓地の分譲は、人気が高いですけど分譲数が少なく抽選になるケースが大半です。
また、申し込む際にも色々な条件がありますから、誰でも申し込みができないものです。

民営の墓地は分譲数も多いですし、申し込み条件も緩いのですけど、価格が高いのがネックですね。
民営の墓地でも条件の良い区画の場合は、抽選になるケースもあります。

しかし、今後とも亡くなる人は増え続けますから、墓地不足も続いていきます。

さて「墓地分譲」というと、土地の分譲というイメージを持つ人が多いものです。
墓地分譲の場合は、土地を買う訳ではなく「墓地として利用する権利」を買っています。
したがって、墓地の区画に所有権はありません。

墓地の分譲価格==墓地の永代使用料金額です。

寺院墓地・公営墓地・民営墓地によって、色々な決まりごとがあります。

先祖代々のお墓には、多くのご先祖様の「お骨」が安置されています。
骨壷を使用するケースが多いのですけど、地域によっては壷の底を無くして骨が土に帰るようになっている場合もあります(お墓の引越しの場合は業者に相談が必要です)

お墓の納骨スペースには限界がありますから、古い順に骨壷から取り出して土に帰します(その頃は骨というよりも粉になっていますね)
長く続いているお墓の場合でも、納骨されたすべてが収納されているわけではありません。

核家族や未婚の人が増えることで生じる問題が、お墓の維持管理をしていく後継者がいなくなる事です。
寺院墓地でも霊園墓地でも、維持管理費が必要です。

後継者がいなくなって維持管理費が支払われなくなったら・・・・個別の墓地の遺骨を取り出して「共同墓」としてまとめます。
色々な考え方がありますけど、自然葬の形式にして土に還すケースもあります。
(骨の形はなく白い粉状になっていたり、水分があれば固形化しています)

個別の土地にある墓石は撤去されて、更地にして再分譲されます。
分譲住宅などの場合は所有権がありますけど、お墓の場合は「使用権」はあっても「所有権」がないですから再分譲が可能になっています。
お墓は時間が経てはリサイクルされるものなんです。
墓地分譲の契約約款に記載されていますから確認しておきたいものです。

墓地不足の問題はメディアでも取り上げられるようになっています。
現状を見ると・・・・東京などの都市圏では墓地不足が深刻ですけど、地方では分譲している霊園が数多くあります。

日本全体で見れば、墓地不足は生じていない!!  この問題って介護の施設・人材不足とも似ていますね。

数年すれば、地方出身者で都市部に居住する人は「介護難民」から「お墓難民」になるかもしれません。

特に子供んなどの後継者がいない場合、無理してお墓を購入するよりも納骨堂・共同墓を検討したほうがいいかもしれません。
お墓を購入しても、いずれは共同墓に移るんですから・・・・・

さらに割り切れば、樹木葬などのように、自然の中に埋葬するという選択肢もあります。





2014年9月5日金曜日

リピーターが大切!!お寺もディズニーランドもUSJも同じです。


リピーターが多いといえばディズニーランドUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)ですね。
広大な施設ですし、色々なアトラクションが充実していますし、スタッフも訓練されていて、顧客満足度が高いものです。
満足度が高ければ、リピート率も高くなります。

新規の顧客を開拓するよりもリピーターを増やすほうが経営も安定しますし、新規の投資額も減らせます。
限られた人口の中で、新規の来場者を増やすには限界があるものです。

リピーターといえば、ディズニーランドUSJだけではなく、すべてのビジネスにおいて共通です。

俗世間のビジネスモデルから乖離しているお寺においても、リピーターは大切!!お寺のリピーターと言うと檀家ですね。

ディズニーランドは飽きたからUSJに行こう!!という人はいても、このお寺は飽きたから他のお寺の檀家になろう!!という人はいませんね。
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具体的な事例を挙げてみます。

檀家の田中(仮名)さんのケースです。

田中さんのお祖父ちゃんが亡くなったのが10年前。
田中さんのお祖母ちゃんが亡くなったのが3年前。
男性と女性の平均年齢の差を考えると、7年くらいの間隔がありますね。
檀家ですから、同じお寺に葬儀を依頼しますし、法事も行います。

そして・・・約20年後には、お父さんの葬儀があります。
約27年後には、お母さんの葬儀があります。

定期的に葬儀と法事が続いていくものです。
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葬儀と法事があれば、同時に発生するのが「お布施」ですね。

お布施は景気によって左右されることは少ないですから、一定金額を見込めますし計画を立てやすいものです。

檀家というお寺のリピーターは、お布施リピートされるという事ですね。

最近は、核家族化によってお墓を引越しする為に檀家を辞める人がいますから、安定性が下がりつつあります。
檀家を増やす事は難しいですから核家族化の進行は、お寺の存続問題にもかかわっています。
地方のお寺の檀家が減少するのに反比例して、都市部のお寺の檀家が増加しているかというと、無宗教の人が増えていますから、檀家は増えていませんね。

 お墓の引越し先としては、公営・民営の霊園が人気ですからお寺から離れていってしまいます。

お寺を変更する事で、新たに戒名料納骨費用が請求される事が寺院墓地を選択しない要因になっています。
お墓の引越しの際には、引越し元のお寺にお布施を払って、引越し先のお寺にもお布施が必要になるという、二重払いの原則みたいなものがあります(法的に根拠はありません)

お墓に関するお布施の金額は、数十万円になりますからお寺は選択肢からもれやすいものです。

単純に言えば、お墓があればリピートが続く!!

日本のお墓には遺骨が納骨されていますから、故人と出会える場所になっています。
キリスト教などの場合は、遺体は埋葬(土葬)されますけど、日本では火葬が原則です。

お寺にとって墓地を持つ事=檀家の維持=リピーターの維持なんです。

日本は少子化社会!!
以前のように人口が増えている状態であれば、本家が檀家になっているお寺で分家も檀家になるというシステムがありました。
少子化社会においては、跡継ぎである子どもの数が減りますから、檀家の数も自然減になります。

高齢社会になっている現在、居住地から離れた寺院墓地ではお墓参りが大変ですから、檀家をやめ納骨堂を利用する人も増えています。
納骨堂のほうが立地もいいですし、墓石などがないですから費用も安いのがメリットです。

ただし、建物内の施設ですから維持管理料は高めです(お寺と違いお布施は安めですし領収書も発行されていて明朗会計です)
寺院墓地・公営&民営霊園よりも、納骨堂のほうが将来性のあるビジネスモデルといえそうです。