2014年10月20日月曜日

「お布施+お布施」改宗とお墓の引越し(2)

前回に続き、お墓の引越しの際に生じる費用(お布施)についての続編です。

信仰心などと言いつつも必要なことは費用負担ですから・・・・

お寺に支払うお金はすべて「お布施」と表現されます。
お墓の引越しの場合は「書類代金」「古いお寺への手切金」「新しいお寺への加入金」等をまとめて「お布施」になります。

新旧のお寺に「お布施」が必要になりますから、倍返し!!ならぬ「ダブルお布施!!」という感じですね。

古いお寺の檀家になった際に払った「お布施(加入金)」は1円も返ってきませんね。

お坊さん曰く「お布施は信仰心を表すもの=気持」と言います。
しかし、小額であれば受け取らないケースも多い・・・・・お布施は喪主(檀家)の気持ちじゃなくて「お布施=お寺の気持ち」なんですね(皮肉です)

お墓の引越しを行うということは、檀家を辞めるという事です。
お墓を辞める際にもお布施が必要ですけど、檀家を止める時にもお布施が必要になる事もあります。

何かがあれば「お布施」という形で、お金を要求されるケースが多いものです。逆に言えば、お金に関係ないような仏教の関係者がお金に対して執着心が強い!!! 

お布施の二重払いについて、法律的な解釈はどうなっているんでしょう???

一般の商取引において、解約の際に手数料が発生するケースは少ないものです。
携帯電話などの場合は「最低契約履行期間(2年程度)」がありますけど、契約約款に表示されていますから仕方ないですね。

解約時に手数料を請求するのはヤクザな商売か悪徳商法です(笑)

「法律=裁判」として考えて、お布施・葬儀に関する裁判事例を見ていきます。

裁判で判決が確定した件数は少ないですけど「お布施の二重取りは適法である」「二重取りは違法」という両方の判決が確定しています。
裁判所にとっても、明確な根拠がない様で、裁判官の心証次第というところですね。

お墓の引越し先が宗派の違う寺院墓地である場合、注意が必要な事があります。
古いお寺で、納骨、四十九日、一周忌などを行った場合でも、お寺・宗派が変われば、納骨から始めるケースがあります。
1人の故人に対して、初七日、四十九日などの法要を2回も行うのはおかしな理屈ですけど・・・・
しかし、それがお寺の慣習であるといわれれば受け入れざるを得ません。

お墓を引越しする事で、同じ法要を2回することを故人が望んでいるでしょうか?? 口に出して聞くことはできませんけど・・・・多分、無駄遣いを悲しんでいるのでは・・・・

高齢社会・核家族化によって「お墓の引越し」の需要は高まりそうですけど、ダブルお布施などのトラブルを増加しそうですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿