2014年9月10日水曜日

お墓もリサイクル?永代供養でも再分譲されてしまいます。

生まれる人と亡くなる人。
人生において、100%確実な事は寿命には限りがあることです。
永遠の命は存在しないものですから、誰でもいつかは終わりがくるという現実があります。

亡くなったときに必要になるのがお墓!! 最近はお墓を建てなかったり、納骨堂を利用したり、樹木葬などの自然葬を選ぶ人も多くなっています。
お墓も仏壇も必需品とは言えなくなるのかもしれませんけど・・・・

お墓にこだわるのは日本の文化の一つともいえます。
少子高齢化によって、子どもがいない夫婦の場合、家単位でお墓を用意するというよりも、共同墓を利用して、お墓がないケースも増えています。

現在は、毎年、100万人が亡くなる時代です。
高度成長期に増加した人口ですから、なくなるのも同じ時期に集中します。
と言う事は・・・・お墓が足りなくなってしまう??

先祖代々のお墓があれば問題ないですけど、核家族化の進行によってお墓も世帯毎に必要になります。
地方出身で都市部に住んでいる人の中には、地方にはお墓がある人もいますけど、お墓参りなどの維持管理も難しくなっています。

最近、高騰しているのが墓地の価格です。
寺院墓地・公営墓地・民営墓地などがあります。

寺院墓地はお寺の敷地には限界がありますから、分譲されるケースは少ないものです。

都道府県・市区町村等による公営墓地の分譲は、人気が高いですけど分譲数が少なく抽選になるケースが大半です。
また、申し込む際にも色々な条件がありますから、誰でも申し込みができないものです。

民営の墓地は分譲数も多いですし、申し込み条件も緩いのですけど、価格が高いのがネックですね。
民営の墓地でも条件の良い区画の場合は、抽選になるケースもあります。

しかし、今後とも亡くなる人は増え続けますから、墓地不足も続いていきます。

さて「墓地分譲」というと、土地の分譲というイメージを持つ人が多いものです。
墓地分譲の場合は、土地を買う訳ではなく「墓地として利用する権利」を買っています。
したがって、墓地の区画に所有権はありません。

墓地の分譲価格==墓地の永代使用料金額です。

寺院墓地・公営墓地・民営墓地によって、色々な決まりごとがあります。

先祖代々のお墓には、多くのご先祖様の「お骨」が安置されています。
骨壷を使用するケースが多いのですけど、地域によっては壷の底を無くして骨が土に帰るようになっている場合もあります(お墓の引越しの場合は業者に相談が必要です)

お墓の納骨スペースには限界がありますから、古い順に骨壷から取り出して土に帰します(その頃は骨というよりも粉になっていますね)
長く続いているお墓の場合でも、納骨されたすべてが収納されているわけではありません。

核家族や未婚の人が増えることで生じる問題が、お墓の維持管理をしていく後継者がいなくなる事です。
寺院墓地でも霊園墓地でも、維持管理費が必要です。

後継者がいなくなって維持管理費が支払われなくなったら・・・・個別の墓地の遺骨を取り出して「共同墓」としてまとめます。
色々な考え方がありますけど、自然葬の形式にして土に還すケースもあります。
(骨の形はなく白い粉状になっていたり、水分があれば固形化しています)

個別の土地にある墓石は撤去されて、更地にして再分譲されます。
分譲住宅などの場合は所有権がありますけど、お墓の場合は「使用権」はあっても「所有権」がないですから再分譲が可能になっています。
お墓は時間が経てはリサイクルされるものなんです。
墓地分譲の契約約款に記載されていますから確認しておきたいものです。

墓地不足の問題はメディアでも取り上げられるようになっています。
現状を見ると・・・・東京などの都市圏では墓地不足が深刻ですけど、地方では分譲している霊園が数多くあります。

日本全体で見れば、墓地不足は生じていない!!  この問題って介護の施設・人材不足とも似ていますね。

数年すれば、地方出身者で都市部に居住する人は「介護難民」から「お墓難民」になるかもしれません。

特に子供んなどの後継者がいない場合、無理してお墓を購入するよりも納骨堂・共同墓を検討したほうがいいかもしれません。
お墓を購入しても、いずれは共同墓に移るんですから・・・・・

さらに割り切れば、樹木葬などのように、自然の中に埋葬するという選択肢もあります。





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