2014年9月5日金曜日

リピーターが大切!!お寺もディズニーランドもUSJも同じです。


リピーターが多いといえばディズニーランドUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)ですね。
広大な施設ですし、色々なアトラクションが充実していますし、スタッフも訓練されていて、顧客満足度が高いものです。
満足度が高ければ、リピート率も高くなります。

新規の顧客を開拓するよりもリピーターを増やすほうが経営も安定しますし、新規の投資額も減らせます。
限られた人口の中で、新規の来場者を増やすには限界があるものです。

リピーターといえば、ディズニーランドUSJだけではなく、すべてのビジネスにおいて共通です。

俗世間のビジネスモデルから乖離しているお寺においても、リピーターは大切!!お寺のリピーターと言うと檀家ですね。

ディズニーランドは飽きたからUSJに行こう!!という人はいても、このお寺は飽きたから他のお寺の檀家になろう!!という人はいませんね。
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具体的な事例を挙げてみます。

檀家の田中(仮名)さんのケースです。

田中さんのお祖父ちゃんが亡くなったのが10年前。
田中さんのお祖母ちゃんが亡くなったのが3年前。
男性と女性の平均年齢の差を考えると、7年くらいの間隔がありますね。
檀家ですから、同じお寺に葬儀を依頼しますし、法事も行います。

そして・・・約20年後には、お父さんの葬儀があります。
約27年後には、お母さんの葬儀があります。

定期的に葬儀と法事が続いていくものです。
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葬儀と法事があれば、同時に発生するのが「お布施」ですね。

お布施は景気によって左右されることは少ないですから、一定金額を見込めますし計画を立てやすいものです。

檀家というお寺のリピーターは、お布施リピートされるという事ですね。

最近は、核家族化によってお墓を引越しする為に檀家を辞める人がいますから、安定性が下がりつつあります。
檀家を増やす事は難しいですから核家族化の進行は、お寺の存続問題にもかかわっています。
地方のお寺の檀家が減少するのに反比例して、都市部のお寺の檀家が増加しているかというと、無宗教の人が増えていますから、檀家は増えていませんね。

 お墓の引越し先としては、公営・民営の霊園が人気ですからお寺から離れていってしまいます。

お寺を変更する事で、新たに戒名料納骨費用が請求される事が寺院墓地を選択しない要因になっています。
お墓の引越しの際には、引越し元のお寺にお布施を払って、引越し先のお寺にもお布施が必要になるという、二重払いの原則みたいなものがあります(法的に根拠はありません)

お墓に関するお布施の金額は、数十万円になりますからお寺は選択肢からもれやすいものです。

単純に言えば、お墓があればリピートが続く!!

日本のお墓には遺骨が納骨されていますから、故人と出会える場所になっています。
キリスト教などの場合は、遺体は埋葬(土葬)されますけど、日本では火葬が原則です。

お寺にとって墓地を持つ事=檀家の維持=リピーターの維持なんです。

日本は少子化社会!!
以前のように人口が増えている状態であれば、本家が檀家になっているお寺で分家も檀家になるというシステムがありました。
少子化社会においては、跡継ぎである子どもの数が減りますから、檀家の数も自然減になります。

高齢社会になっている現在、居住地から離れた寺院墓地ではお墓参りが大変ですから、檀家をやめ納骨堂を利用する人も増えています。
納骨堂のほうが立地もいいですし、墓石などがないですから費用も安いのがメリットです。

ただし、建物内の施設ですから維持管理料は高めです(お寺と違いお布施は安めですし領収書も発行されていて明朗会計です)
寺院墓地・公営&民営霊園よりも、納骨堂のほうが将来性のあるビジネスモデルといえそうです。

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