2014年8月30日土曜日

「ぼったくり」でもまともな商売です。お寺の商売の不思議!!

お寺といえども収入を得る事が必要です。
お坊さんに給料を払わないといけないし、維持管理費用も必要です。
俗世間から離れた存在のお寺であっても、ビジネス感覚が必要ですね。

そんな中、世間の常識の範囲から離れても成り立つのがお寺のビジネスモデル!!
一般的に「ぼったくり」と言うと、物の価値に対して常識外の価格で販売して、常識外の利益を得る事です。

繁華街の場末にある怪しげなバーなどでは、怖いお兄さんたちが登場したりします。
ウイスキー水割り1杯だけでも数万円を請求されたり・・・・

お寺の商売も「ぼったくり」ビジネスモデルがイッパイ!!
色々とありますけど・・・・

お寺にあるのが献灯台です。
献灯台のそばにはロウソクの自動販売機があったり、売店で売っていたりします。
ロウソク1本が100円程度が多いですね。いわゆるワンコインです。
消費税はかからない・・・・というよりもワンコインでなければお釣りが必要ですから売るのが面倒くさいというのが本音ですね。

100円でロウソクを買って、献灯台に火を灯す行為は檀家でなくても、お寺に行けば誰でもできます。
線香も同様ですね。
モチロン、お寺で買わずに家から持っていく事も可能です。持ち込み禁止ではありませんから・・・・

お寺で1本100円で売っているロウソクですけど原価(仕入れ値)はいくらでしょう???
ロウソクは仏具店やホームセンターでも売っていますし、季節によってはお寺の近くのコンビニでも売っています。

お寺でロウソクを購入する場合、1本ずつ購入するのではなく、箱単位で購入するケースが多かったり、本尊へのお供え物だったりします。
ロウソクの「お徳用サイズ」の場合、1箱100本入りが多いようです。
1本あたりの単価に直せば、5円程度になります。

ロウソクにも色々な種類があって、本尊に備えるものは高級品ですけど、献灯台用のロウソクは使い捨てのようなものです。
1本5円のロウソクを仕入れて、100円で販売するという事は、ロウソク1本あたりの荒利は95円!! 何と利益率95%・・・・

モチロン自動販売機の設置・維持費用や売店の売り子さんの人件費もかかりますけど、低く見積もっても荒利は50%以上かな・・・・

こんな状態ですから消費税が上がっても、お寺のローソクの値段は上がりません。
ワンコイン100円!!というのが大切なのですから・・・・

ただ、有名寺院では値上げが進行しているようですけど。

1本のロウソクを販売して95円の利益を得た場合、課税対象になります。
仏具店やホームセンター・コンビニなどでロウソクを購入した場合、消費税がかかっています。

しかし、お寺で献灯すると言う行為は、宗教的行為!!という解釈があり課税対象外になります。
同じような事が、お札やお守りにも適用されます。(なぜか消費税分を値上げしているケースも見られますけど・・・・)

お寺でしかできない行為は、課税対象外なんです。

感謝やお願い(祈願)という金銭的に評価できない行為に関しては、宗教的行為として課税対象外になります。
税務署としても、領収書のない販売行為については課税しにくいものですね。
お寺であれば宗教的行為として「ぼったくり販売」も許されているんです。

世間では消費税や色々な税金が値上げになっていますけど、仏教の世界では無縁ですね。

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