2012年6月12日火曜日

家族葬が増えると、戒名をつけない人が増えます。そのほうが理にかなっていますけど・・・・

「葬儀と戒名はセットみたいなもの」という感覚を持っている人は多いものです。
昔は、葬儀というと自宅にお坊さんを招いて、家族を含め大勢の参列者を招くものと言う感覚がありました。
現在は、自宅で葬儀を行わず、葬祭場・セレモニーホールなどを借りて、葬儀を行う場合が多いものです。
亡くなった故人や、家に伝わる仏教宗派があれば、宗派のしきたりに従って、葬儀が行われます。
仏教宗派によって、戒名もつけられますから、セットになっている、と感じるのも当たり前の事と言えます。
核家族化によって、新しい家を持った人には、無宗教の人が多いものです。
仏教だけでなく、神教もあれば、キリスト教の信仰者もいますけど、大部分の人は、家に仏壇があっても仏教徒にはなっていないのが現実です。
生前に無宗教の人が、葬儀の時だけ「戒名」を貰って(買って)仏教徒になる・・・・・矛盾を感じる部分です。

本来の戒名とは、死後の名前ではなく、仏門に入る時の名前ですから、生前につけるべきものです。
大河ドラマの主人公にもなっている「武田信玄」も、戒名ですし、トンチ和尚の「一休さん」も戒名である事は、案外、知られていないものです。
最近、葬儀のスタイルで増えているのが「家族葬」といわれる、宗教形式にこだわらないものです。
セレモニーホールなどの、小さなホールを借りる場合もありますし、独立した家族葬専用の葬儀場も増えています。

施設名に「セレモニーホール」や「葬儀場」という名称が付かない場合が多いですし、外観が戸建て住宅風になっている施設もあります。
看板なども、小さめですから知らない人には、見つけにくい家族葬専用の葬儀場とも言えます。
残された家族や、兄弟・親戚などで執り行う葬儀は、お別れ会というイメージかもしれません。
当然、仏壇がない場合もありますし、戒名などもありません。
葬儀の形式も決まっていませんし(施設によってパターンがあります)、お坊さんを呼んで、お経を上げると言うこともないものです。(家族葬であっても、希望があれば仏式にもできますけど)
無宗教の人であれば、形式にこだわらず、本当の別れの時間を持ちたいものです。まして、参列者を呼べば、応対に神経を使わなければなりませんし・・・・
家族葬専用の建物の場合、外観を住宅風にして、台所や食事スペースがあって、宿泊できる個室がある施設もあります。
違うのは、棺を安置する広い部屋があるだけです。希望によっては、仏壇を置く事もありますけど・・・・

施設によっては、ペットなどを連れてくることもできます。
最後のお別れをする時に、ペットも家族の一員ですから・・・・・
家族葬というと、参列者は、ごく、親しい人たちばかりですから、30人以下ですね。
家族葬の場合、戒名はお坊さんではなく、遺族で話し合ってつけることもできます。
高齢社会が進行中の現在、会社などの仕事からリタイアした後の人生は長いものです。
しかし、付き合っている人の数は少なくなっています。仕事関係がなければ、大掛かりな葬儀は必要なくなるものです。

仮に、90歳前後でなくなった場合、会社などをリタイアして30年前後、経過していますから、仕事関係の参列者は皆無に近いものです。
また、子供と言っても60~70歳くらいになっていますから、老老介護ならぬ老老葬儀になっているのが現実です。

戒名は死後の名前ではなく、仏門に入るための名前である事を考えれば、高額な値段がすること自体がおかしいですし、生前に無宗教だった人が、葬儀の際に仏門に入ると言うのもおかしいのですが・・・・

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