2012年6月13日水曜日

戒名の目的は?戒名はお寺の金儲け?

戒名と言うと、人が死んだ時につける「死後の世界の名前」のように思われています。現実には、死んだ後で戒名をつけますから、誤解されるのは仕方ない事ですね。

本来の戒名の意味を知れば、死後の名前でない事がわかります。更には、戒名料として、お寺に高いお金を払う意味は?

元々、戒名と言うと、生前に出家して仏門に入る時につける「仏の使徒としての名前」です。俗世間の名前から、仏教徒としての名前(出家の名前)にするのが「戒名」です。

現在では、人が亡くなった時につけることが多いですから、死後の名前として誤解されています。生きている時に苦労したから、死後の世界では幸せになって欲しい!という願いをこめてつけることもありますし、生前の功績をたたえる事を目的とした戒名もあります。

歴史上の人物として、最澄・空海・弘法大師などは、本名と違い、戒名です。また、戒名は、人から貰う場合もありますけど、本来は、自分でつけるものともいえます。

人が亡くなると、お寺から戒名を貰う(お金を出して買う)ようになります。
戒名の種類によって、数万円から数十万円まであるようです。本来の戒名の金額は??

戒名料という名目がありますけど、仏教には戒名料は存在しないものです。死んで仏門に入る時に、檀家としてのお布施(寄付)を払うものですけど、お布施と戒名料の区別が混同してしまっています。

お寺のお坊さん自体も、戒名料を貰うのが当然!のような風潮になっています。お坊さんも、戒名の本当の意味を知らない人が多いようです。
今や、戒名をつけると言う事は、お寺にとって「金儲け」の手段になってしまっています。
現在では、お葬式もしないし、戒名も要らない!と言う人が増えています。当然の事とも言えそうです。

仏教以外の、キリスト教・イスラム教などでは、死後に戒名をつける習慣はないですし、同じ仏教国でも、死後の戒名をつけるのは、日本独自の風習と言えます。

生前に戒名をつけることは、キリスト教などで言うと、セカンドネームをつけることと似ています。戒名とは、キリスト教の洗礼を受けた時に、神父さんから貰ったり、親から貰ったり、自分でつけたりするセカンドネームと似ています。

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